きんぽうげ

きっと、星のせいじゃない。のきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

特殊な、自分とは関係のない人達が織り成す話。こう言ってしまえば映画のほとんどがそうである。
特に病とは全く無縁につき、なのに、何故感動してしまうのか。
癌に侵された人々の話。可哀想だから泣くのか。いや、感動するのか。よくわからない。自分がそんな可哀想な立場にないから。そうすると狡い。
今、日本で問題になっている子供の貧困や北朝鮮がミサイルを発射した事、トランプが色々な発言で騒がせている事。それらはみんな自分には届かない。
どうすれば良いのだろうか?
敬愛する作家にオランダまで飛んで会いに行くも裏切られたが、その事でお互いの愛を深めるようになった流れ。
その作家が言った「細胞から細胞へ」は納得のいく言葉だったけれど、そこに入り込めないのが愛の記憶なのでしょう。作家もまた自分の子を失い大きな愛の喪失を経験している。トロッコ問題とは倫理の事であり、スウェーデンのヒップホップは意味不明と、色々な事を想像させる作品であった。
ローラ-ダーンはデビッド-リンチ映画で印象が深かったがこの映画ではいい母親役を演ずるようになった。
非常にきついセリフを散りばめることでアクセントになっていた。
母親を辞めたい。父親が縁を切りたい。双方とも笑えない役割からの逸脱行為。それほどまでに過酷なのだ。
きんぽうげ

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