大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

グランド・シャルトルーズ修道院の生活に密着したドキュメンタリー。字幕の入れ方が余りにも不親切な気が。

淡々と映される修道院の内部ですが、悲しいかな美しいと感じるカットが殆どありませんでした。特に風景などでは、余りに文脈がないせいでもある気が。

肝心の静謐な祈りの迫真性も、何を祈っているのかそもそもよく分かりませんでした。彼らの祈りの身体性が強調される撮影というわけでもない。

時折映される彼らのポートレートも、良い顔だと思える人が一人もいなかったのは、私の現代性なのかなあ。そもそも隔絶の程度すら曖昧で戸惑いました。

詠唱の声は心に残り、意図は何となく伝わるようでしたが、宗教的体験を前提とした崇高さに依る部分が多いように感じられ、端的に眠かった作品でした。