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ラマンのminorufukuのレビュー・感想・評価

ラマン(2004年製作の映画)
2.9
ジャン ジャック アノー監督の名画ではなく、日本のマンガ原作の作品。17歳の誕生日にヒロインが3人の中年男と1年間の愛人契約を結ぶという話。

もちろん、エロ目的で観たのだが、そんな映画では全然なく、虚無感漂う謎めいた話だった。

彼らがどこで接点を持ち、何故愛人契約を結んだのかの明確な説明は無い。ヒロインには偽名が与えられ、男たちA、B、Cで呼ばれる。性交のみの関係が前提だったが、少しずつ交流が深まっていく。1年後に男たちの動機めいたものが明らかになるがそれも説明が足りず、なにもかもはっきりしない。だが、不思議と心地よいラストだった。
愛人宅で夏休みの宿題をしたり、全員で花火を見に行くシーンは楽しげなのだが、その他はエグい内容。

この作品の監督が後に撮る映画はフェティッシュな描写にかなり力を入れてる印象。
娚の一生とかさよなら歌舞伎町とかきいろいゾウとか…
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