ペコリンゴ

マジック・イン・ムーンライトのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.9
記録。
この恋、タネも仕掛けもありません!

現在50作目となる新作の撮影が控えているというウディ・アレン2014年作のロマコメ。主演はコリン・ファース×エマ・ストーン。

東洋の世界的マジシャン ウェイ・リン・スーとして活躍するスタンリーは、同じくマジシャンの友人からコート・ダジュールに行かないかと誘われる。彼曰くソフィーという霊能力者がとある富豪の家を虜にしてるらしく、そのトリックを暴いてほしいと言う。早速現地に行きソフィーと出会うスタンリー。非科学的な事は全否定の彼であったがソフィーの能力は科学で説明できない事ばかり。やがて心は揺らいでいき…。

リアリストで皮肉屋のマジシャン スタンリーをコリン・ファース、謎めいたオカルトガール ソフィーをエマ・ストーンが演じてます。

ハナから信じてないスタンリーは痛烈な皮肉でソフィーを牽制するも、初対面の彼女が知り得ない事実をズバズバ言い当てられて「え、これマジなやつ…?」となっていき、やがて恋に落ちる…

まぁ後はほぼいつもの感じです。

アレンの作品には度々手品が登場しますが、本作のスタンリーには実在のモデルがいるんだそう。劇中と同様に霊能力者を否定、詐欺師呼ばわりしてたみたい。

でも、流石にあそこまで皮肉を言いまくることは無かったんじゃないかな?マジで嫌味すぎて逆に笑えてきますからね〜。

そんなスタンリーのこの上なく上から目線のプロポーズはある意味この作品のハイライト。何故その言い方でOKと思うのかw

まぁそんなんでもロマコメなんで結末はお決まり。もうこれは魔法としか言いようがありません。理屈じゃないんです。

さて、街(or 土地)と女優を魅力的に演出するのもアレンの手腕だと思ってますが、本作のエマ・ストーンはその最たるもの。

セピア調というか暖色系の色調で映るコート・ダジュール…よりもエマがマジでガチで本当に断然眩しいんです。

きっと彼女が一番可愛いのは本作ですね
(異論は認めます)