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グッド・ライ いちばん優しい嘘のsaboのレビュー・感想・評価

4.0
観賞日2018/07/17

1983年スーダンの内戦で両親を失い、ロストボーイ(戦争孤児)となった少年達。
なんとか逃げ延びて安全だと言われる隣国ケニアの難民キャンプを目指すが、1000km以上に及ぶ道中、病や武装集団に襲われ、無事に到着したのはマメール、ジェレマイア、ポールと姉のアビタルだけだった。
それから10年以上の年月が過ぎた2000年。
難民キャンプのロストボーイ3600人にアメリカの協力のもと全米各地に移住させる計画が実行される。
マメール達もメンバーに選ばれ、アメリカのカンザスシティへと行くことになる。ところが姉のアビタルはカンザスでの受け入れが出来ず姉弟は引き離されてしまう。
新天地での新たな人生を夢見て旅立ったマメール達だが、そこは右も左もわからない文明社会だった。
そんな中、彼らの世話役となる女性キャリーと出会う。
新境地で苦労しながらも、祖国を思い他者に対して感謝と相手を敬う気持ちをもって接するマメール達の姿に、やがて周りで関わる人たちの心境にも変化が訪れる。

こういう映画を見ると、今この瞬間も、世界で同じようなことは起こり続けているんだ、と。
見る度に考えさせられる一作です。

ストーリー:4.2
ビジュアル:3.8
音 楽:3.7
キ ャ ス ト :4.1
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