きんぽうげ

はじまりのうたのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

音楽業界に携わっている人達はどのくらいいるのだろうか?つまり、誰でも音楽については興味を持つ。だけど、それを生業にする人は相当限られているだろう。だから、この物語もその限られた世界の中で作られているのを意識した方が良い。つまり、業界話として。
と言ったのは相当面白かったからで、その現実との違いは意識したほうが良いと思ったからだ。
曲を聴いて単純にいいなあと思えるのはどういう場合か。登場人物のそれぞれが違うタイプの曲を作り、良い悪いと判断している。音楽プロデューサーが主人公だ。
色々な出来事が起き、失意の元、ふと耳にした曲に琴線が触れた。
そこから売り出すために自作のデモテープ作りが楽しい場面の続出で、考えられない空間というのが素敵だ。
メンバー達も過去プロデューサーと関わりを持ったメンバーやその寄せ集め感が面白かった。
キーラ-ナイトレイはそんな好みではなかったけれど、この映画では役柄にぴったりとしていた。胸の小さなモノセックスなイメージ。付き合いのあった男性の裏切りに直面し、音楽プロデューサーの勧めに乗る。そして、素晴らしいデモテープが出来上がる。ここに家族関係のもつれのあったプロデューサーの娘も加わったビルの屋上でのシーンには涙がこぼれた。
ラスト、世間に売り出すのではなく、つまり、みんなのうたではなく、自分たちの歌にしたところも納得した。
きんぽうげ

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