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NY 心霊捜査官のkuuのレビュー・感想・評価

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)
4.0
人の持つ嫌な所を見過ぎてもうて、神だとか悪魔すらも信じへんようになっちまったNYのラルフ・サーキブチョー刑事。
分かるなぁ~!自分も、事故を起こして、心肺停止し、臨死体験する前は、同じやったし。
バディのポリからレーダーなんてオチョクられるほど鋭い勘も、本人は霊感やとは露とも知らずって感じで話は始まる。
せや、気狂いな事件を調べとる内に、ありえへん∞世界や聞こえへん音を聴いとる内に悪魔的な存在を確信するようになる。
ホントかどうかは、知りまへんが、ラルフ・サーキってポリてのはNY市警を20年勤め、今は悪魔なんかの調査や悪魔払いをする手助けを8年も続けてるそうな。
前半はそれ程ビビらんかったけど、終盤の悪魔祓いのシーンは、自分的にはビビった。
ポリとして過酷な事件現場を歩んでる描写もまぁ捨てたもんじゃないが。
実際のポリにも多いやろけど、主人公は醜い事件を目の当たりにし続け、家庭も壊れそうになっとるとこは、妙に生々しいし、リアリに感じた。
悪魔的な存在が人間をイカレさせんのかor人間の内なるとこの衝動が悪魔的なパワーとなんのかは、映画ではファジーに描いてるのも好きかな。
エクソシストコワ~イってのを見せるだけのホラーだけじゃなく、人間の根源的な悪って意味を考えたかな。ホラーの醍醐味を味わえた傑作かなぁ。
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