もともとの原作ファン。DVD購入時に見ているが、サリー・ホーキンス版との比較も含めて、レビュー。
エンディングに至る主人公たちがお互いの気持ちを確かめ合う場面は、サリー・ホーキンス版が、盛り上がりと疾走感を増すために変更を加えているのに比較すると、こちらのアマンド・ルート版は原作に忠実。
全体のつくりとしても、サリー・ホーキンス版が日記に自分の心情を吐露する部分を挿入する作りになっていることから、アンのの気持ちに寄り添う形になっているが、アマンダ・ルート版はそういった心情を説明する部分はないので、全体のストーリーは淡々と進む印象はあるが、原作の印象的な場面や言葉はきちんと織り込んでおり好みは分かれるところかも。
また、このアマンダ・ルート版は全体に海軍色が色濃く出ており、とナポレオンとの戦争、世界に進出する大英帝国という当時の社会背景を会話の端々に滲ませていて、海軍の軍人が社会的にも経済的にも力をつけ、海外との行き来が豊富になってきていた時代背景を彷彿とさせる。

個人的な好みでは、キアラン・ハインズのウエントワース大佐がそれほど好みでないところが、マイナスポイント。アマンダ・ルートも悪くはないけれど、ちょっと老け顔に感じてしまうのはなぜかな？
特に序盤そう感じるので、これも物語の流れの中での役作りといえばそうなのかもしれないけれど。

というわけで、2作を比べて、いろいろな部分で甲乙つけがたい部分がありました。

オースティンの最後の作品である「説得」の映画版。

この哀愁、湿り気のある雰囲気は自分の好み。オースティン作品の中でも１、２を争う謙虚で聡明な主人公に不思議と惹かれていく。

外面の凄さだけでしか価値を見出すことしかできない周囲の人物たちに比べて、内面や本質を見ることの出来るアンは見てて落ち着く(ウェントワース大佐関連以外)
アン以外は見てて少しイライラするぐらい、特に妹と姉笑

さすがオースティンということで人間模様、描写が深い作品。
ただ映像よりも原作がおすすめです(^^;)

見ててキュンキュンするわー
この作品が一番原作に忠実だと感じた！
馬車のシーン何回見てもどきどきする
ちゃんとした字幕じゃなかったから、またdvd手に入ったら見たい！