レンタルショップ店長M

マイ・インターンのレンタルショップ店長Mのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.6
とりあえず僕は一生、周りの人間に対し「この映画は観た事がない」と言い張る事にしました。

明日からは“女性が涙を流した時用”にポケットにハンカチを忍ばせ、“正しいと思った事はすぐに行動を”の精神で生きるワケですが・・・全て自分で考えた事にしてやります(笑)!


若き女性経営者ジュールスと、70歳(!)のインターン ベンの心の交流を描く本作。

語る所は多いですが、男としてはデニーロ演じるベンから学ぶ事が多かったな、これに尽きます。

若者と老人の “やり方のギャップ” の描写が面白い所ではあるのですが、どちらが優れているかは問題にしてないのが本作の素晴らしい点であり、またベンという男の魅力の本質であると思います。

ベンは古いタイプの人間ではありますが、例えば彼が劇中で最後にジュールスに与えるアドバイスは極めて現代的なものです。

やり方や価値観を超越した所にある、“目の前にいる人間が幸せになるために何をすべきか” を彼が重視している表れですし、この “バランス感覚” と、それを支える人生への “超人的前向きさ” が彼の魅力だと感じましたね。

老若男女全ての人に観てもらいたいですね。ハンカチの売上UPするぞ(笑)。


序盤、ベンの70歳という年齢を知らなかった面接官が「10年後の夢は?」と聞いてしまった事を謝るっていうシーンがありまして。「まず生きてるかも分かんねーだろ!」っていう感じの笑い所で、劇場でも大ウケだったんですが。

僕はね、本当はベンにはあると思うんですよね。10年後の夢。