おらんだ

エクソダス:神と王のおらんだのレビュー・感想・評価

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)
2.9
エジプト王家に養子として迎えられ育った男モーゼは、兄弟同然に育てられたエジプト王ラムセスに国を追われ、袂を分かつ。その後、ヘブライ人を救うという使命を持ったモーゼは彼らの為に新天地を探し、彼らを導く事を決意する。しかし、それはエジプト王朝との戦いを意味していた。

「十戒」で有名なモーゼのお話。最大の見所は追撃するエジプト軍の騎兵隊。馬の疾走感と筋肉。けたたましさが画面から伝わる。舞う土煙、蹄の音。悪路を進む馬群が敵ながら逞しく、故に緊迫感を生む。

第二の見所はクリスチャン・ベイルの肉体美。砂漠地帯が舞台なだけに、熱砂に焼かれた肌が赤銅の如く輝く。締まり、絞られた筋肉はワイルドという一言で表せるものではなく、美しい。

人種、宗教を重く扱った内容の為、そういった部分に造詣が深くないと十分には楽しめない。ヘブライ人と神の関係、エジプト人による支配等、神学、歴史の知識が少々求められる。単純にフィクションとして話を楽しむのであれば問題は無いが。

個人的に一番の不満点は誰しもがモーゼと聞くと思い浮かべる例のシーン。水の引き方が思ってたのと違う。もっと神がかり的な物を想像していた。
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