多分、初オランダ映画。
ちょっと変わったヘンテコ物語…。
でも、なんとも言えない味わいがあって私は好みだった!
初老の独り者フレッド(トン・カス)は毎食1分たりとも違わない決まった時間に食事をとる。お祈りは欠かさない。
日曜には教会の礼拝に行き、お説教を聞くのが日課である。
町全体が田舎町によくある、制約の多い保守的な堅苦しさをまとっている。
なぜフレッドが独り者なのかがなかなかわからず、、
そんな時、彼の元に迷い込んで来た男テオ(ルネ・ファント・ホフ)。このテオがこれまたちょっと掴み所がなくて、どういう経緯でここへやって来たのかがわからず、、
最初こそテオを追い払おうとしていたフレッドだが、お互いを必要としていたのか、ギクシャクしていたのがだんだん心を通わせていく。
近所の人々は闖入したよそ者を訝しがるが、成り行きで二人してコンビを組んでちょっとしたビジネスなんか始めちゃったりして…→これがまた絶妙に面白い!
後半、なぜフレッドが独り者なのか、テオがどこからやって来たのかがわかってきてから物語はやや加速する。。
え?そこへ着地…?
少々ギョッとするシーンもあり、でも笑えて、、これは私の好きな唯一無二なヤツだなぁ。。
風変わりなんだけど、その奥には
ちゃんとメッセージもあり、最後はじんわり感動も。
なぜ、あのシーンが?と謎だったのだが、フレッドの息子とのくだりはちょっと胸アツ。
フィンランド映画といい、今作もオランダのお国柄が表れていてクセになりそうな感じ…。
少し変わってるけど、観て良かったと思える作品。短めなので、サクッと観れるのも良い。
映像に無駄がなく、美しい。
邦題はわざとなのか?内容と合ってない気がするけれど…笑