みりお

ジェイン・オースティン 秘められた恋のみりおのレビュー・感想・評価

3.8
マリちゃんとのデートムービー💝
たまたま2作品続けてジャロルド監督作だったので、せっかくなら!と続けてジャロルド作品🌟
英国情緒溢れる静謐さ、独特の流れる空気感が素敵な作品でした💓
イギリスの片田舎って、本当にのどかで素敵🥰

本作は、『高慢と偏見』や『エマ』の作者で知られるジェイン・オースティンが、生涯唯一の恋をしたと語る20代の様子を描いた作品。
未婚の女性は一生父や兄弟を頼って生活しなければならなかった1800年代のイギリスにおいて、20代半ばの一人の女性が、人生の大きな分岐点で悩み、葛藤し、そして選択をするまでの様子が、まざまざと描かれています。

当時はまだ小説家として全く評価されていなかったジェイン。
人生をかけて恋したルフロイと生きるか、貧しい中流階級の家族のために資産家と結婚するか、はたまた小説家として生きるか…
何度も揺れ動く女性の繊細な気持ちが、穏やかな風景と音楽の中で繰り広げられ、自分ごとのように悩んでしまったな😖💦
いまの女性は結婚しても仕事を続けられるし、結婚しないで仕事に生きるのも選択肢の1つとしてあるし、わずか300年の間に女性の選択肢は広がったんだなぁと実感。
女性が家庭と仕事を両立しようとしただけで、好奇の目の対象となり、いわれもない誹謗中傷を受けた当時の様子は、観ていて辛いものがありました。

そしてまた一方で、愛した人と幸せな家庭を築きたいという、たったそれだけの願いが、どうしても叶わなかった時代。
あと150年遅かったら、きっとジェインはルフロイと肩を並べて子供をあやしながら、小説を書いていたはず。
どれだけ多くの女性が、愛する人に背を向けて涙をのんだんだろう…
だからこそ一時の感情に自暴自棄にならず、英国王室にまでファンができるほど小説家として大成したジェインは、やはり素晴らしい人なんだなと実感👏
「家族を犠牲にする愛は脆いわ」
こう語ったジェインが、"女性の結婚"というテーマに、愛情と皮肉をたっぷり込めて語った作品たちを、改めて読みたくなりました📚🌟


【ストーリー】

1795年のイギリス。
オースティン家の次女ジェイン(アン・ハサウェイ)は、裕福で家柄のいい相手との結婚を望む両親に迫られ、地元の名士レディ・グリシャム(マギー・スミス)の甥との結婚をしぶしぶ検討。
しかしそんな中、ロンドンで法律を学ぶ知的なアイルランド人青年トム(ジェームズ・マカヴォイ)と出会う。


【キャスト・スタッフ】

*監督:ジュリアン・ジャロルド
『キンキーブーツ』でみりぺでぃあ記載済。
マリちゃんとのデートムービーは、ひょんなことからジャロルド監督縛り✨笑
ジャロルド監督の有名作はこれでコンプリートかな👀?
どの作品も人間の強さにフォーカスが当てられてて好きでした🥰✨


*ジェイン・オースティン:アン・ハサウェイ
『ダークナイト:ライジング』でみりぺでぃあ記載済。
信じられないような美しさだわ、ジェイン✨✨
そりゃあプレイボーイマカヴォイも一目惚れするわな、これは🧡


*トム・ルフロイ:ジェームズ・マカヴォイ
『世界の涯ての鼓動』でみりぺでぃあ記載済。
撮影当時27.8歳くらいのマカヴォイ…もう尊すぎて息ができない🙈💖
ブルーの美しい瞳。
その目でいたずらっぽく笑いつつ知性がにじみ出る振る舞い。
そして1700年代の英国紳士的なハットとステッキの装いが似合いすぎて…他の誰が画面に映っていようと、マカヴォイに目がいってしまう👀✨
舞踏会の夜、グリジャム家の甥・ウィスリーとダンスしていたジェインの前に、いきなり現れるトム(マカヴォイ)を観て、ジェインは驚きと胸のときめきで一瞬止まっていたけど、あの瞬間わたし完全にジェインになってた🤣💦
心臓がぎゅってなるくらいマカヴォイの出現に驚いて、かつ嬉しさで胸がいっぱいになったわ😍😍笑
このマカヴォイを眺めるためだけに観てもいいくらいの作品💓


*ウィスリー:ローレンス・フォックス
ジェインを一途に愛していることには変わりないし、ジェインにフラれた直後に「愛はゆっくりと咲くものだ。そう花のように」なんて、気の利いたことも言えるヤツなんだけど、全てにおいて資産家の叔母を頼る感じが鼻につくのよね🤥
もっと全てを放り出して全身でぶち当たりに行ったら、ジェインの心だって動いたかもしれないのに…と思うような、いい感じにイライラさせる役どころ✨笑
演じたローレンスはイギリス出身🇬🇧
父は俳優のジェームズ・フォックスで、2001年に『穴』で子役としてデビュー🌟
その後コンスタントに映画やTVドラマに出演しつつ、ミュージシャンとしても活躍しているマルチプレイヤー👀✨
顔つきからか、歴史系英国作品に出ることが多いらしく、主な出演作は『エリザベス:ゴールデン・エイジ』『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』など。


*そして脇を固める俳優陣が、英国が誇る名優さんたちばかりで、それも目に楽しかった🙈💓
ジェインの母にはハリポタシリーズのウィーズリーおばさんの好演も見事だったジュリー・ウォルターズ。
甥とジェインを結婚させたいマダム・グリジャムには、マグゴナガル先生ことマギー・スミス。
そしてジェインの父には、『ベイブ』のジェームズ・クロムウェル。(彼はアメリカ人だけど…笑)
どのシーンを切り取っても豪華な映像で観てて楽しかった😍😍
みりお

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