このレビューはネタバレを含みます
観る人によってどうとでも受け取れる映画、それこそがこの映画のテーマの一つなのかなと思います。
個人的には全てはエリンコが仕掛けた壮大な計画だったのかなと考えています。まさに昔2人が行っていたゲームの続きなのではないかと。
しかも、それが万が一にバレても大丈夫なよう、エリンコ自身が手を回すのでなくアンドレアにさせるよう仕向けたのかなと。
そう考えると、エリンコは間違いなく詐欺師であり、天才的な政治家なんだろうなと思います。
アンドレアも最後にそれに気付いてしまったのではないでしょうか。
ヴェルディの運命の力やフェリーニ、ブレヒトの詩の引用など非常に印象的なものがちりばめられた作品だと思います。
映画と政治を｢虚構｣というものでリンクさせているのも良かったです。
映画に正解や答えはなく、自分自身の感想や答えがあればいい。
個人的には色々と物語っている、歩き方や足元のカットが興味深かったので、また注目して観てみたいです。
