カテリーナ

イタリアは呼んでいるのカテリーナのレビュー・感想・評価

イタリアは呼んでいる(2014年製作の映画)
3.1
イギリスのコメディアンのふたり ロブとスティーブにイタリアのレストランを巡るグルメ記事の執筆依頼が舞い込む 2人は早速、北から南へと自動車によるイタリア縦断の旅に出る 主にトスカーナ、ローマ、カンパーニャ、そしてカプリを巡る のだ。 もう、その設定を聞いただけで 鼻息荒くなる トスカーナにカプリは一生の内に一度は訪れたい地である この、憧れの地にふざけたふたりが 美味しい料理を求めてレストラン巡りをするのだ 本当にこのふたりはふざけてばかりで 全然面白くない俳優のモノマネをしたり 下らないジョークを飛ばしてシラケる どうせならふたりの会話より 調理シーンや 色とりどりの料理の方をより、多く見せて欲しかった カプリへ向かう船も素敵だけど 息を飲む絶景に思わずスティーブが 「海を渡る時はいつも興奮で身震いするよ 」そしてイタリア語で 「ナポリを見てから死ね」 その船を追いかけるようにカモメが周りを飛び交う それを見てまた、ロブがヒッチコックの『鳥』のジョークをかます 鳥に一羽ずつ名前を付けて撮影で女優を突かせる時 "グレゴリー、ペック!"(ペック は突くの意味)突けと指示する、と イギリス人だから007のジョークもある ピアース・ブロスナンのモノマネで 「私はボンド どうだっちゃ?」 「スパイは派手に目立っちゃいけねぇだ」 北アイルランド出身の彼の 発音は英米混合だと揶揄する 前半は退屈で半分眠ってたが だんだんふたりの掛け合いに慣れてきて 楽しみ方を学ぶ ここでやはり文化や言葉の壁の高さを感ぜずにはいられないが わかる範囲である程度楽しめた エンディングのゴールドの海に飛び込む スティーブとその息子を眺めながら ロブとスティーブの元妻が 『ローマの休日』から『ノッティングヒルの恋人』の記者会見のシーンが生まれた と話しを始める そしてオードリー・ヘップバーンとジュリア・ロバーツのヒロインは別々の道を選択することを指摘する 公務を選んだオードリー 愛を選んだジュリア あなたはどちらのヒロインを支持する? と、問いかけてくる そこで流れてるオペラの美しいメロディが胸に残る
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