最新作の予習で鑑賞。
[あらすじ]
奇才ロイ・アンダーソン監督による"リビング・トリロジー"の完結編。
変わったパーティーグッズを売る2人の男たちを軸に、39シーン39カットで描かれる不思議な人間たちの日常。
彼らの様子が絶妙なバランスで繋がっていく奇妙な群像劇。
[感想]
ロイ・アンダーソン監督による、人間に関連する3本の映画の集大成。
とはいいつつも、前2作とさほど印象は変わっていないというのが正直なところ。笑
個人的大傑作だった前作『愛おしき隣人』と比べると、全体の印象は過去のダークな作風に戻っており、個人的には、イマイチはまらず……。
監督としては、やっぱり、こっちがやりたかったんだろうなぁ~とは納得できるものの、やっぱり、単純なシュールコメディとして、作って欲しかったというのが個人の意見ではある。
しかし、シュールな笑いに磨きがかかっているのも事実で、序盤の「男性ダンサーにやんわりセクハラする中年女性講師の場面」は、かなり好きだった。
[終わりに]
導入の「3つの死との出会い」や、「3部作の最終章」という言葉に期待させられただけに、後半の陰鬱な描写には、若干、肩透かしをくらった本作。(※あくまで個人の意見です。笑)
特にクライマックスの場面に関しては、「結局、『ワールド・オブ・グローリー』の焼き直しかよ!!」とツッコまずにはいられませんでしたが、そんな変わらない作風も含めて愛されている監督なんだな~と実感させられる一作でした。
参考
映画「さよなら、人類」オフィシャルサイト
http://bitters.co.jp/jinrui/
(結局、公式サイトの解説が一番タメになりと思います。笑)