『怪獣映画に人間ドラマは不要か』
ハリウッド版ゴジラ映画の三作目。
またレジェンダリーピクチャーの仕掛ける「モンスターバース」シリーズ、三作目でもある。
ぶっちゃけゴジラ対キングギドラをメインに、モスラやラドンがゲスト出演した怪獣総進撃ハリウッド版。
個人的にはもう少し怪獣のサイズが小さいといいなあとか思うのですが、この辺は好みの差の程度。
いや怪獣の出てるシーンは全部良かったですよ。基本的にその足元でごちゃごちゃしてる人間はホントに邪魔でしたけどね。
あのデカイデカイキングギドラにマシンガンの弾丸が効くかどうかもわからないの?
そういう頭の悪い映画。
こういう映画の脚本ってどういう風に作られるんですかね?
有名なところでトム・クルーズの最近のミッション:インポシブルは最初にアクションシーンを作ってそれに沿うようなストーリーを考えるって言うじゃないですか。
もしかしたらこの作品も最初に怪獣バトルを作って後から人間ドラマを考えてるんじゃないかなって。
もう悪役の動機がね。
リア充爆発しろ、の中二病的発想でね(そういう発想に至った経緯には同情するけど)。
人間側に起きるクリフハンガーが、後半もうどうでもよくなってきちゃうのは問題だと思うですけどね。
もっとストレートに「過激な思想にとりつかれた悪の集団とそれを阻止しようとするモナーク」みたいな単純な構造で充分だと思うんですけど?
よくよく考えると前作の「ゴジラ」や「キングコング」でも人間ドラマにケチつけてたような気がする。
「ゴジラVSコング」は楽しみですけど、観たら観たでまたケチつけそうな気がするという…
今回も芹沢博士はなにする人なのかよくわかりませんでした。
最後に日本語吹替。
芦田愛菜さんはもう普通に声優です。
木村佳乃さんはだんだん上手くなってきてる。
田中圭さんは、上手かったけど役に合ってないです。声が高過ぎでもっと声に合った役にするべきだったと思いました。
ってカイル・チャンドラー、「ゴジラVSコング」にも出るの? えー。
劇場(MX4D吹替版)にて。19.06.07
2019#029