神戸典

天国は、ほんとうにあるの神戸典のネタバレレビュー・内容・結末

天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいた物語。
神父をしながら便利屋、消防などいくつも仕事をして誰にでも好かれているトッドは妻と息子と娘の4人で幸せな日々を過ごしていた。
しかし、トッドは仕事の報酬をお金ではもらわず物でもらっていた為、家庭はどんどん借金をしていた。

ある日突然体調を崩した息子コルトンが手術を終えると天国に行った事を話した。
コルトンが知らないはずの事を夢でみていたと言い、トッドをはじめ、次第に妻も信じる。

最後はトッドが説教をするシーン。
それはコルトンについてであり、全ての人に共通することを話した。
天国はあるのか。天国とは何か。
それは赤ちゃんが産声をあげた時、友人の勇敢な姿、大切な人を思う時、そこに天国を見る。神は愛である。
人は孤独ではない。心を広く持ち、愛を広めていけばそれは幸せな天国そのものになる。

そしてそこにいた全ての人がトッドの愛のある説教に心を打たれた。
家に帰るとニュースでコルトンと同じ経験をした女の子が写っており、彼女は天国の絵を書いていた。
そこに描かれたイエスを見てコルトンはこの人だと言った。

この作品はトッドの家族の話を中心にしながらも周りの全ての人々の心も一緒に癒すように、愛が広まっている。
家族愛、友情、崇拝、人間にとってこれほど強いものはないのかもしれない。
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