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レフト・ビハインドのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

レフト・ビハインド(2014年製作の映画)
2.2
『アンバランス✈Unbalance』

  「生活のためだよ」
これ、劇中のニコラスの台詞なのですが、彼の私生活と台所事情に重なって聞こえてしまい、何だかせつなかったρ(・・、)

また、携挙!💨
以前観た『リメイニング』という映画もまた、この“携挙”という終末における出来事を描いたPOV映画でしたが、欧米の方々はこの携挙によほど思い入れがあるのでしょうか?(携挙については、ご面倒でなければ『リメイニング』のレビューをご覧ください_(._.)_ )

その点、他の一部の方のレビューが示す通り、この映画を宗教映画と呼ぶのはあながち間違いではないと思います。ただ、この映画の場合、その方向性を良くも悪くも貫けていないんですよ… 序盤では、いちいち聖書になぞらえた台詞がちょくちょく登場します。それを見る限り、いやがおうにも「これは評判通りの宗教映画なのかも」と思わされました。そこまでは…

ただ、その後に続く各々の会話の場面における画と音の演出のアンバランスさはちょっとヒドいです。要は、ただ話してるだけなのに、音楽がいちいちラストばりに泣かせにかかるような感じなんです。あまりにも繰り返されるその応酬にはむしろ笑かされました(*´∀`)♪…

あと、ニコラス演じるレイのキャラ設定、っていうかニッキー·ウィーラン演じるハティーとの“その設定”っているかな、これ( -_・)?ただ、余計なだけに思えて感情移入度にとっては邪魔なだけな気がしちゃったけどなぁ。まぁでも、 ニッキー·ウィーランがたまらないムンムンな色気で最高だったけど!『ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>』観て、エエ女!って思ったけど、やっぱエエ女やわ(’-’*)💕

この映画で勿体ないと思うのは、前半の宗教性を貫かなかった事。せっかく携挙を描いておきながら、それはもうどうにもならんからって事なのか尻切れにしちゃって、後半はありがちなフライトパニックものに落ち着かせちゃいましたね… 地上のパニックシーンとか場面によってはイイ線いってるシーンもありつつ、何より面白いのはある人物が発揮する無双ぶりかも!?

『リメイニング』観てからすっかり携挙興味あり人間なので、個人的にはまあまあ楽しめました。ただし、前半と後半。画と音。人物と人格。いろいろやっぱアンバランスだわ(;^∀^)それでも最後まで観れたのは、やはりそこにいるのが“彼”だったから。彼の熱演姿勢そのものは、何も変わってないんだなぁ。そう思わされました。まぁ、でも…

「嗚呼、ニコラスよ…
あなたはどこへ向かっているのか?」
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