ゆき

パレードへようこそのゆきのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.1
人知れず心の内に叫べども声にはならぬ君の名にして

離りゆく君の心を宜なりと肯なはむとす悲しみの中に

これは祖父の短歌です。
美しくはないですか?
思いの君は男性です。

小さい頃、祖父のもとに将棋を指しに来る青年がいて、子供心になんと美しいのだろうと思っていました。

ある日祖父は床屋に行く途中事故に遭い亡くなりました。
次の日彼と出掛けるため身綺麗にしたかったのです。

今年、6月TVで東京レインボーパレードの映像が流れていました。母は、「同性愛〜気持ち悪い!」と言いました。
あなたの尊敬する義父はゲイですよ。そしてあなたの○○もゲイですよ。うふふ。

母を責めてるわけじゃなく(だってそう思うのは個人の自由だから)自分の身近にいるかもという想像力が全くないことに笑っちゃうんです。

本作はゲイの青年マークが、サッチャー政権下で炭坑労働者が困窮しているのを知って、「自分たち同性愛者も政府に苦しめられている!どうにかして支援したい。そして手を組み、デッカいムーブメントを起こしたい!」と思ったことが始まりです。

マークの行動力は見習わなければ!
思ったことを言い、すぐに行動します。人の善を信じて突き進む。
全体的にユーモアに溢れていて明るい映画です。

80年代のブリティッシュポップスもいいですねー(^_^)
カルチャークラブのカーマカメレオン。フランキーゴーズトゥーザハリウッドのリラックス。大好きです。

お気に入りのシーンは炭坑町のご老人2人(ビル・ナイとイメルダ・スタウントン)が並んでサンドイッチを作っているところ。ベテラン俳優の間がいいんです!

あとは終盤、マークが聴衆に向かって言った言葉。
「ゲイの人!ストレートの人!どっちにするかまだ決めてない人!」
男が好きでも、女が好きでも、どっちも好きでもいいんじゃないかとあたしは思います。

冒頭の祖父の短歌、相手が女性でも男性でも人を思う気持ちが大事で、それが心を打つと思います。

どちらもY新聞に掲載された短歌です。2番目の短歌は特選をいただいています。
選んでくださった方、昔のことです。相手は女性だと思っていたことでしょうね。うふふ♡