くろみまりこ

世界から猫が消えたならのくろみまりこのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
1.9
今年暫定ワースト1位。

退屈という名の拷問を受けた。
映画ではなく、映画のような何か。
海に行きたかったのにとても雰囲気の良い波のプールに着いてしまった感じ。
そして無駄なファイトクラブ、無駄なメトロポリス。フリッツラングファンの自分にはご褒美だったがなぜその選出なのかは不明。
なるほど、これが意識高い系映画というヤツか。

この監督の作品に登場する青色のバリエーションは凄い。空や海の青をとても表情豊かに撮る人だなと思う。えづくりも綺麗で、雰囲気だけは本当に良い。
しかし不思議と持続しない。良いショットを見た時の「お、いいなぁ〜」という興奮が定期的に訪れはするものの、そのワクワクが30秒続かない。なんだか飽きてくる。きっとCMやMVであれば素晴らしいものになっていたと思うが、映画となると拷問でしかなかった。

ちなみにラスト10分程でダイジェストが流れるため、そのあたりまで寝ていても特に問題はない。必死で退屈に耐えたのにあんまりだ。

童貞やコミュ障地味男役を演じる佐藤健はいつも良いので(走り方がダサいのも魅力)そこだけは良かった。