恭介

ハイ・ライズの恭介のレビュー・感想・評価

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)
2.9
なんともはや、色んな意味で非常に厄介な作品

生活の全てが館内で済む1つのマンションビルが、各階層によって階級的に分かれていて、そこに引越してきた主人公のトムとマンションの住人達の物語・・・プロットはこれだけなんだけど、なかなか意図や目的が汲みにくい

管理社会の風刺?階級制度の批判?1つのコミュニティに依存する怖さ?
色々考えたけど、ラストに辿り着くまでにそういう思考を放棄した(笑)

読めないどころかストーリー自体がカオス化してて、頑張ってラストまで鑑賞したが、頭がカオスのまま終了

多分、何かに対しての風刺や警鐘の意図があったはずだが、伝わらなければ意味がない。ましてや、娯楽作品でもなく映画としての評価もし難いので、んー・・困ったもんだ(笑)

芸達者な役者さんを揃えてるけど、彼らが狂った熱演をすればするほど、こちらの頭の中でカオスが肥大していく
それも中毒性のある脳内トリップムービーならまだマシだが、ハテナマーク満開ムービーで終わる

そう思うとある意味凄い映画なのかもっ!


・・・いや、違うな(笑)
恭介

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