ブルー物語

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのブルー物語のレビュー・感想・評価

4.2
【圧倒的映像美と家族愛の物語】

◎良かった点
見ている間は始終、贅沢な気持ちでしたね、全てのシーンにおいてクライマックスと言わんばかりの映像美


ジェームズキャメロン監督はナビィという存在は人間の善の部分であると答えています。

自然とともに生き、必要なものと純粋に暮らしている。

本作の美しさは、語らずとも、ナビィの過ごし方、考え方の魅力を感じるものになっていて、憧れすら感じる。

そういった気持ちにさせられるほど、人間の醜さも見えてくる。

今作はそういった、自然における美しさとともに描かれる家族愛が中心となって展開され、人間の、生物の、美しさと醜さを描き、それを社会に投影する、貴重な一作となっています。


●良くなかった点
(ネタバレはないですが、少しネタバレっぽくあるので見てない方はお控えください)

とはいえストーリーのプロット自体は深く感じるものはない印象でした。

あくまで家族、自然、人間社会、といった伝わってくるテーマは僕らの中に共通する認識をベースにして伝えてくるものであり、物語の仕掛けとしてはあまり工夫を凝らしてない印象です

恐らくそれは、とにかくシンプルに感動と実感を与えるために、下手な味付けはしなかったということにもとれます。

映像美とメッセージを伝えるために時間やシーンを割いていて、キャラクター同士のやり取りや、感情表現そして最後の展開に向けての仕掛けなどは、最低限になっていた気がします。

すごい映像が続きすぎたのもありますが、そういった理由により、のっぺりとした印象もありました。

僕としては映像美に見惚れながらも、最後の仕掛けや、積み上げた人物像によって、身も心も夢中になるようなそんな体験を期待しましたね、、

あとは、悪をあまり悪に写しすぎることも個人的には好きではありません、、

ーー総評ーー

悪い部分は書きましたが、これは誰にでもオススメしたい作品です、逃したら他では楽しめませんし、必ず映画館で観るべきです。


まだ続編も作るらしいですが、是非とも観に行きたいなと思います。