ブルー物語

ゴジラ-1.0のブルー物語のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

兄弟に誘われて、4DXで鑑賞。
時代背景や、シンプルでわかりやすい設定、脚本作りなど、これがTHEゴジラなのかなという印象でした。

◎良かったところ
敗戦後の日本、特攻兵から逃げ帰ってきた主人公、この設定から分かる通り、ひねりはなく、とにかくフリが丁寧で雑多なことを考えずに見れたなと思いました。

電車爆弾などで話題になったシンゴジラでもそうでしたが、路面電車が持ち上げられたり、海上戦や、核爆弾を連想させる爆発シーンなど、現代の技術ならではの迫力のあるシーンの数々は4DXだったこともあり圧巻でしたね。

▲よくなかったところ
よくなかったところとしてが、あまりのわかりやすさは個人的には好きではありませんでした。

特に物語を組み立てていく序盤はただただ、人物の関係性や、主人公の葛藤を説明するために進んでるような漫然とした雰囲気が個人的にはあり、少し退屈してしまいました。

敗戦後の日本、特攻隊から帰ってきてしまった主人公、ゴジラ、どれもどこかの映画では見たことあるようなやり尽くされたもので意外性がない。

それを超える脚本や描写の面白さも多くはない。
捻った展開や、斬新な設定が欲しいわけではないですが、なんらかの要素で引き込んでいかないと、古典的な表現は退屈を感じるのかなとは思ったところです。

◎まとめ
とはいえ、次第に後半まで進んでいくと、やりたいことや、物語の軸もしっかり聞いてきた面白い話に仕上がってると思いました。

あろ、過去のゴジラ作品を知っているともっともっと楽しめるのだろうなとおもいます!

トリッキーな作品が話題になることも多い中で、こうやっていろんなものを削ぎ落として、古来より紡がれてきたものを、時代の技術を投入して新しく映像化していく。

先進的な作品も多い中で、こういった作品も人気を得ている、結構今の映画は多様性に溢れてるのではないかと思います。

面白かったです。