とりん

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのとりんのレビュー・感想・評価

3.5
2023年6本目(映画館2本目)

世界を驚かせた映像体験を届け、興行収入も歴代1位を記録したアバターの実に13年ぶりとなる続編。
正直ストーリーはそんなにハマらなかったし、観に行くか悩んだけど、映画館で観なければ何の意味もなさないだろうなと思い、2022年最後の忘れものとして遅ればせながら観てきた。
相変わらず映像はえげつなかった。今回Dolby Cinemaの3Dで鑑賞した。いやもう映像に圧倒されつつも3Dになかなか慣れなくて、1時間くらい違和感あった気がする。でもやはりこの映像美は引き込まれる。最近できたDolbyCinemaの劇場だし、スクリーンもそれなりに大きい劇場ではあるが、それでも足りないくらいもっと拡がりある世界に没入したい欲が出るくらい。基本は森や海を舞台にした大自然を見せて、特に海は自分が海の中にいるのかと錯覚するほどだし、後半で見せるアクションの数々もたまらない。前作もそうだったが見たこともない生き物たちが織りなす映像や戦いも見事だった。それほどまでに映像としては何の文句もない。
ただやはりストーリーが今回もイマイチ、どころか嫌悪感すら湧いた。直近で宇宙から攻めてくるエイリアン系のSFものを見ていたからか、アバターの世界では人間(=スカイ・ピープル)がまさにそうである。前作もまぁそうだったけど、地球が住めなくなったから新たな住む場所・パンドラを探してきたということ。前作の話は映画館で観たっきりなのでほぼほぼ覚えてないけれど、あまりにも無差別殺戮過ぎないか。しかも今回は人類側を裏切ったジェイクを殺しにくるというなんとも陳腐な感じ。そのためには手段を問わず現地住民たちや美しい自然を蹂躙していく。エイリアンが攻めてくる話は何とも思わないが、人間がそれをやってるとすごい嫌悪感あるんだなって思うし、環境破壊的な部分のメッセージ性も前回同様ある気がする。それにしてもある程度人間とも打ち解けた人たちもいるにもかかわらず、それを全無視するかの如く侵略するのはただのテロ行為だし、脳がなさすぎる。新しい土地に住むで、そこに先住民がいるならまず話し合いからすればいいのに。力でねじ伏せるはおかしすぎる。今回は復讐的な意味も込められているし、そこに嫌悪感しかなくてストーリーには集中できなかった。
それ以外はとにかく映像で楽しませてもらった。次回も映画館で観なければ意味ないんだろうなと思うので、頑張って観に行くかなぁ。
とりん

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