2014.11.8 ヒューマントラストシネマ渋谷
韓国三大未解決事件の一つの誘拐事件をヒントに作られた本作は公訴時効成立を目前に控え15年前の犯人との身代金のやりとりの肉声が一般公開された。その声を耳にした主人公のダウンは愛する実の父親とまったく同じ声だと疑惑を持ち始める。男手一つで愛情深く育てられたダウンはその疑惑を払拭すべく独自で行動するその果ての真実はいかに、、、というお話。
韓国映画安定の緊張感を持ちながら少しリアリティからかけ離れた登場人物の存在があまり映画に良い効果を生まずもっともっと純粋なプロットでも良かったのではないか。謎が一つずつ解明する展開もそのおかげで濁って見え終盤の展開もなんだか興奮を覚えず。残酷な物語であるが故にもっともっとこの父娘の関係性を見ていたかった。途中介入する父親の義理の弟の存在がいまいちすぎてしらけてしまった。
ポン・ジュノの『殺人の追憶』以降なぜか邦題で使われる事の多い『殺人の〜』もやめにしませんか。原題の『共犯』を外してしまってはマイナスにしかならないと思いますよ。
近年安定のクオリティを誇る日本上陸韓国映画の中でも少し出来の悪い映画でした。なんだか地上波の２時間ドラマの様な薄さの物語は実にもったいない。
