真っ黒こげ太郎

フェイク シティ ある男のルールの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.7
最後に頼れるのは、魂か、弾丸か。

「信仰と拳銃なら、俺は拳銃を選ぶ。」

ってそれ違う映画w …後に監督はその主演で一本撮りますが。




ロサンゼルス市警に務める、ベテラン刑事のトーマス・アンダーソン…じゃなくてジョン・ウィック…でもなくてトム・ラドロー。
彼は正義のためなら手段を問わない一匹狼で、悪党を容赦なく射殺する事も厭わない荒くれバイオレンス刑事だった。

今日も今日とて双子の姉妹の誘拐したロリコンの悪党の居所を探し出し、悪党共を皆殺しにして少女を救出する。
彼はホシを上げ成果を出すので上司に気に入られているが、その反面荒くれっぷりが災いして、かつての相棒でボディーソープの妖精でもある(嘘)ワシントンや内部調査局のビックス刑事から白い目で見られていた。

そんな中、ワシントンがビックスに自分の事をチクってると知ったラドローは彼を問い詰めようと後を追うが、追った先のお店で強盗事件が発生!!!
ワシントンは覆面強盗2人にハチの巣にされ死んでしまい、更に覆面強盗2人を取り逃がしてしまう。
しかも、今回の一件が収まるまで、苦情処理係に回されてしまう。
ラドローは犯人を捜す為に、独自調査を始めるが…。




かつての相棒を殺された荒くれ刑事が、独自調査で真犯人を追うクライム・サスペンス・アクション。
主演はキアヌ・リーヴスさん、そして監督は「トレーニング デイ」の脚本家を務めた、デヴィッド・エアーさん。
前作で監督デビューし本作が2度目の監督作。

最近色々あって、本当に色々あって(意味深)デヴィッド・エアーさんの監督作品が気になったので見てみる事にした。
まぁでも、最初から高評価の有名作ばかり見るのもアレなので(今更かよ)、とりあえずレンタルショップでよく目に留まっていた刑事モノをレンタル。


お話自体は「殺された相棒の仇を討つ為に、バイオレンスな荒くれ刑事が独自調査!」という、まぁ昔から作られてるありきたりなお話ですね。

ですが今作はリアル志向のハードな内容なので、日頃から酒飲みな主人公は上司や仲間と協力して隠蔽工作してるし、その相棒はその即射殺っぷりに嫌気が指して対立し内部調査局にチクったりするが、色々調べてる内に彼も汚職警官である事が判明する。
んで、汚職刑事である事を突き止めた新たなる若い相棒と共にその犯人を追う訳です。


内容的には犯人捜しのサスペンスがメインで、ドンパチアクション自体も少なめで、ぶっちゃけ地味ではある。w
ですが全体的にハードかつクールでカッコ良い雰囲気で、緊張感のある硬派な作風も相まって、割と退屈せずに見れた。

役者の演技も良い感じで、主演がイケメン俳優のキアヌ・リーヴスさんなのでド腐れ刑事役はどうなんだろうと思ってましたが、意外と頑張ってましたね。
悪党を有刺鉄線の柵に絡ませたり、分厚い本で悪党をタコ殴りにしたりと、実にバイオレンス。w
(新しい相棒もドン引きw)

お馴染みキアヌさんは勿論、「エクスペンダブルズ」シリーズやボディーソープの妖精(爆)としてお馴染みのテリー・クルーズさんや「セルラー」や「キャプテン・アメリカ」シリーズのクリス・エヴァンスさん等、主演俳優に見知った顔が多いのも嬉しかったですね。
(細身で若々しいクリス・エヴァンスさんは今見ると新鮮。婚約中なキャラなのもw)
クリス・エヴァンスさんは新しい相棒としてキアヌさんとタッグを組んで大調査!!!今考えると滅茶苦茶豪華なタッグだ!!!w


アクションは冒頭とラスト周りに集中しており、分量は少なめ。
でも銃撃戦は地味ながら迫力あるし、描写や一挙一動はリアルかつスマートに取られててカッコ良かったですね。
クライマックスもベタながら楽しめました。


正直、内容自体はベタすぎるし、地味な感じは否めない。
事件の真相も黒幕の正体もありきたりだったし。そこら辺の新鮮味のある面白さは無かったかな。


何はともあれ、硬派な刑事サスペンス・アクションとしてそこそこに見ごたえのある内容で、こういう寝付けない深夜に(爆)見る分には丁度いい映画だったかな。
文句ナシに「面白い!」と言えるような内容ではないが、まぁそこそこでした。w

まぁ、これ一作では判別できかねないので、今後も幾つかエアーさんの映画を観て行きまする。