セザール・チャベスの作品情報・感想・評価

「セザール・チャベス」に投稿された感想・評価

Baad

Baadの感想・評価

4.3
俳優としても有名なディエゴ・ルナによるメキシコ系アメリカ人の社会運動家の伝記映画。

アメリカでは資金が集まらず、メキシコで資金を集めてアメリカで製作したとのこと。
そのせいか、アメリカ映画にはあまりないストレートでエッジの効いた作品になっていてわかりやすい。

2014年のIFFJでインド映画を見る合間に新宿に足を伸ばしラテンビート映画祭で見ましたが、完成度が高く驚きました。

こういう映画はまずアメリカ資本では作られないということは知っておいた方が良いと思います。

(ちゃんとした社会派映画 2021/2/21)
この映画で気になったのは息子フェルナンドと父親の関係だ。父親セザールチャベス(Michael Peña )は公民権運動に熱を入れすぎて息子を好きなようにしてあげたのだろうか。中華料理を二人で食べているときただ美味しい料理を楽しんで食べられる環境が好きなだけなのに、父親は講釈をいう。息子はゴルフをするだけなのに父親は何か一言いう。1日2ドルで働いている低賃金労働者には目が向き熱く語れるが、息子が学校で受ける差別には完全に気持ちを入れることができない。りんごの🍎湿布より父親のサポートが欲しかった息子。あの最後の手紙で涙をこぼしたが、息子は父の愛がわかったろうか?

この映画にはないが、息子は弁護士になり公民権の弁護士でもある。詳しくは知らないが子供の中で、フェルナンドだけが父親のように人権活動をしているかもしれない。
調べてみてないが。。。。

バラセロス プログラムと言って(braceros)給料や生活も保証されるプログラムがあるのに、全員ではないが、このプログラムでブドウ園で働いているメキシコからの農民が繰り返し不当な扱いを受けたり、メキシコに帰れと叫ばれたりする ことにチャベスは立ち上がった。メキシコとフィリピンの二カ国しか焦点を当てていないが、日系人農業従事者もいたのではないか。 調べてみないとわからないが、政権にひれ伏す文化があるからもしかして、労働争議に加わっていないのかもしれない。 これも調べる価値があるが、聞いたことがない。。。。。。
チャベスは1962年にカリフォルニア州デラノ(ベーカーフィールドの北)に移り、ドロレス・ウエルタ.やフィリピン労働者組合の長 ラリー・イトリオン(Darion Basco)と労働者組織委員会(United Farm Workers)を組んで政府や農場主たちと戦う。
私の理解ではドロレス・ウエルタ(Rosario Dawson)は弁が立ち、運動の中心人物で、チャベスは静かな人だったと聞いていた。当時のメキシコの文化だから、チャベスをより目だ立たせたのかもしれない。
ブドウの不買運動やデモ行進、非暴力、それにチャベスは20数日もの断食をして労働者の権利(農園にトイレの設置、飲み水など)を勝ち取っていくが、、、驚いたことに、イギリスにまで飛んで、不買運動を促したとは初耳だった。公民権獲得までの動きはダイナミックだねえ。

チャベスの映画は労働争議も数少ない現在有名になって人を感動させるだろうか? 農業協同組合は? Amazon傘下も同様で、この映画のように働いても暮らしは楽にならないのではないか? カトリック教でもあり、小作農として生きて組合運動するチャベスにどのくらい共感を持てるだろうか。 なぜ、こんなことを言い出したのかというと、 前、若い日本語学習者にスタインベックを勧めた事があるが、共感できないと言われた。『怒りのぶどう』や『疑わしき戦い』なども労働者の、特に農業労働者の権利獲得しようとする話で、こういうのはビンとこないのではないかと思ったからかいてみた。ケンローチ監督の『家族を想う時』の方が現状のプラットフォーム労働にピッタリ合うかもしれない。
いち麦

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4.0
《LBFF》米国農場で働く外国人の労働条件改善を求め非暴力の集団蜂起を先導した男のドラマ。企画・製作・監督をしたディエゴ・ルナの熱い心の底を垣間見た思いだ。マルコヴィッチが狡猾で頑固な農場主を演じていた。
TOT

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3.5
60年代アメリカで農業労働者の権利を求めて闘ったメキシコ系移民チャベス。
ボイコット運動、デモ行進、ハンスト。
歴史映像も交えて描かれる不屈の闘志。
初めて彼の映画化に挑んだ、端正でストレートな作りで、数多の作品で名相棒を演じてきたペーニャの名演!!
こんなペーニャ見たことない…!!
過酷な労働環境や差別的暴力に非暴力で対峙し、フィリピン系労働者とも連帯するチャベス。
見終えてから調べて、彼の言葉“Sí, se puede”がオバマの“Yes, We can”に繋がることを知った。
個々の物語を語ろう、共に闘おうと呼びかける彼を演じるペーニャに胸が熱くなります。
チャベスを支える女性陣アメリカ・フェレーラ、ロザリオ・ドーソンも素敵で、相対する農園経営者陣ジョン・マルコヴィッチが憎いくらい上手。
ジュリアン・サンズも良い渋さだった。若い時より今の彼の方がより好きだわ。
2014年ラテンビート映画祭で上映されたけど、また上映したらいいのにな。
Cocoa

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3.5
実話に基づく農業労働者の人権のお話。

アメリカで農業労働者として働くメキシコ人は安い給料、時には無給、喉乾いたけど、水飲むのにもお金かかる。という過酷な状況での労働が当たり前だった。
そこで立ち上がったのが、幼い頃から農業労働者として働いてきたセザールさん!農業労働者の人権を訴えるストライキやデモを起こしたり、低賃金で作られた特定のワインを買わないようにビラを配ったりと、とにかくすごい行動力。
雇う側と雇われる側の権力の違いとか、低賃金の問題とか、いろいろ勉強になった。
DK

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3.6
@Latin beat film festival 2014

非暴力で移民農業労働者の正当な権利を守るために、組合を作って闘う実話に基づくはなし。

組合運動頑張って息子との距離ができたり、思わぬ方向に運動が進んだり、いろいろあるがハッピーな終わりを迎える、
小さな非暴力の製品ボイコットを広める運動で社会が変わったのか、でもおおきな反響が資本家層に大きな影響をもたらしたのは想像に難くない。

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