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とうもろこしの島のskm818のネタバレレビュー・内容・結末

とうもろこしの島(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

更地になってて何ひとつない中洲に1人のおっさんがやってくる。おっさんは土を確かめ、それから流木を折ってきて杭を立て、白い布を結ぶ。それからボートでどこかへ去って、次に来るときは大工道具と材木を積んでいる。まずは小屋を建てるとこからかい…
そのうち孫娘も連れて来るようになる。この子かなり大きい子なのにまだ人形を可愛がってたりして、その後の喋り方や態度などを見ても、何か障害か心の病か?と思っちゃうんだが、学校には行ってるんだよなあ。
ともかく2人はその島でとうもろこしを育てる。夜中に荒らされてからは寝具を持ち込み泊まり込む。多分本来の家は結構近くの陸地にあるんだと思う。学校終わってから女の子が日のあるうちにボートで来られるくらいのところ。その島はジョージアとアブハジアの国境地帯にあり、双方の兵士が姿をあらわす。ある日負傷したジョージア兵がトウモロコシ畑に倒れている。2人はアブハズ人でジョージア語はわからないが、とりあえず彼を助ける。どっち側とか関係なく、そらそんな風に倒れてるの見かけたら手当くらいするやろって感じ。負傷兵はなんとなく居つくが、おっさんは別に彼と仲良くなる風ではない。孫が彼とふざけているのを見て、怒る。孫はシュンとしている。
でもある日負傷兵はいなくなる。どこいったん? そして嵐の日に、トウモロコシと道具箱と一緒にボートに乗って流れて行った孫も一体どうなったん? おっさんは崩れた小屋に押しつぶされて死んだのだろうけど。こわー。
そして次の春、また違うおっさんが更地になった中洲にやって来る。土の状態を調べて、よしよしという感じ。この人もまたとうもろこしの収穫時期になったら流されて行ってしまうのだろうか。
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