『ワイルドスピード』7作目
オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させ、レティの奪還にも成功したドミニクたちだが、オーウェンの仇討ちに燃える元特殊部隊員の兄デッカード・ショウがドミニクファミリーの前に立ちはだかる。ホブスとも互角に戦うデッカードの前にファミリーは窮地に陥る。かつてない最強の敵を相手に最後のミッションに挑んでいく物語。
舞台は、アゼルバイジャン共和国、アラブ首長国連邦のアブダビ、アメリカのロサンゼルスへ
ハンがデッカード・ショウに襲撃される『TOKYO DRIFT』の続きから始まる冒頭。ハンだけでは済まずボブズまでもが病院送りになってしまう…
弟の敵討ちに燃える兄デッカード・ショウに命を狙われるドミニクファミリーが家族を守るため迎え撃つ。また、対象の人物を世界中のどこにいても短時間で発見する最強の追跡監視システム“ゴッド・アイ”を巡り争いが加速していく。
飛行機から車でスカイダイビングしたり、アブダビの超高層ビルを車で3棟突っ切るなどデンジャラスクレイジーなカーアクションは爽快感が半端ない。まさにタイトル通りのSKY MISSION!
戦闘機や大型のドローンといった殺戮兵器と対峙していくスケールの大きいぶっ飛んだアクションも見どころ満載。
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7作目で登場するクルマは、
デッカード・ショウが乗っていたジャガー「Fタイプ Rクーペ」、マセラティ「ギブリ M157」
ブライアンが乗っていた青色のスバル「インプレッサWRX STI GRB」、マクラーレン「MP4-12Cスパイダー」、トヨタ「スープラ JZA80型」
ドミニクやレティが乗っていたプリムス「クーダ」
レティが乗っていたダッジ「バイパー SRT-10」
ラムジー救出の時にローマンが乗っていたシボレー「カマロ Z28」、ブガッティ「ヴェイロン」
テズが乗っていた黄色のフェラーリ「458イタリア」
ワイスピに登場する車で最も高額なWモーターズ「ライカンハイパースポーツ」
ランボルギーニ「アヴェンタドールLP700-4」
etc.....
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今作の最大の魅力は、アクション界の最強ハゲであるジェイソン・ステイサム、ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソンの3人のスターを同じ作品で観れるという贅沢なキャスティング。
そして、映画史上に残る最高の名エンディング。ポール・ウォーカーが撮影期間中に不慮の事故で亡くなってしまった遺作であり、エンディングの感動の演出は涙が止まらない…
浜辺で遊ぶブライアン&ミア夫婦とその子どもジャック。それをゆったり眺めるドミニクファミリー。
ラムジーの“さよならは?”の問いかけに
“別れなんかない”と答えた
後に流れ出すWiz Khalifaの
『See You Again』
ポール・ウォーカーの追悼で制作された曲だから歌詞が映像と合いすぎてめっちゃ泣ける…
家族の楽しいシーンのはずなのに、どことなく悲しそうな表情をしている役者たち。泣き出しそうなレティに、もう一緒に悪さできないのかよみたいな顔をするローマン&テズ。
1人去っていくドムに対してスープラで追いかけるブライアン
“おい、別れの言葉はなしか?”
「Hey, thought you could leave without saying goodbye?」
その言葉に微笑み心の中で語るドムの想い
“フルスピードで走るのが俺の人生だった。
だから、お前と俺は兄弟だった。
お前も同じだったから。”
“I used to say I lived my life a quarter mile at a time. And I think that's why we were brothers. Because you did, too.”
“例えどこにいようと
それが400m先でも
世界の裏側でも”
“人生で1番大事なものは永遠に消えない
それはここにいるお前たち仲間だ
家族に乾杯”
“お前はいつも俺と一緒だ
いつまでも俺の兄弟だ”
ドムとブライアンのラストドライブ。共に歩んだ日々の回想シーンが入り、やがて二手に分かれ、それぞれの道を走り出す…
ブライアンが行く道の先に続く空は
まるで天国へ向かっていくかのような
幻想的でこの世のものとは思えない
綺麗な空だった。
ポール・ウォーカーの弟2人が撮影に協力し、CGを駆使してこんなに素晴らしい作品を作りあげたことに意味があると思う。
ワイスピシリーズの最高傑作で1番好きな作品。
FOR PAUL