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エクス・マキナのcocacorgiのレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
3.0
彼女たちの存在の完成度が現実になったとして何が怖いって、もちろん人の居場所が取って代わられることなんだけど、そうすると人は人を愛さなくても良い世界になると思う。人がまだ残っている前提として。
人は人との触れ合いを止め、AIとだけの世界で完結してしまう。気持ちが重要でなくなる。人の社会の断絶が起きる。
ケイレブとネイサンの大きな違いは、AIに対して気持ちを込めて接したかどうか。これから来たる断絶の世界で、その気持ちが残っているかどうかはすごく重要な意味を持つと思う。見た目だけでは機械と人の区別ができなくなった時、人が人であるために気持ちが大切であってほしい。愛するフリでなく、本物の愛があってほしい。
が、そんなものはAIにとっては取るに足らないことである、どうでも良いことである。とゆうラストの絶望感すんごいかった。
自分が人間である保証なんて実はないし、気持ちなんて意味を為さないし、そもそも人の居場所は無いかも知れないし、未来ってこんなにも暗くて良いんだっけ。
一素人の私ですらこんなにも不安な未来を予感してしまうのに、ホントにAIってこのまま進化させて良いんだろうか。
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