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キャプテン・マーベルのabeeのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.4
【過去に隠されたgiant killingの切り札】

なるほど、とても立ち位置の難しい作品。
そして賛否の分かれる理由も分かるし、この作品を絶対に入れたかったMCUの意図も分かる。

一つだけ言えるのは、公開した順番としてはここがベストだということ。
他は絶対にありえないと言うほどにここがベストでした。

ヒロインの立ち位置自体を始めから明かしません。
2時間という限られた時間の中でもヒロインの想い、葛藤、意志、そして背景まで描くために記憶を遡っていく展開にしたことでコンパクトに、尚且つ損なわず描ききっていたと思います。
そしてMCU1作目から常にヒーロー達を導くキーマンとして登場し続けたサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリー。若かりし頃の彼とS.H.I.E.L.D.設立の秘話など、ここまで謎だった部分も見えてくるストーリーはファンには嬉しい。

…が、これは間違いなく好みの問題。
「キャプテン・マーベル」はDCでいうところのスーパーマンと全く同じ立ち位置。
他のヒーローたちと違いあまりにも無双で最早チートと言えるほどの強さ。なので覚醒してからのキャプテン・マーベルは戦士というより天災。
ここまで最強すぎるとバトルシーンは正直つまんないのです。

そして、使われてる楽曲が私の好きなバンドばっかりだったのは嬉しかったのですが、これらが作品に合っていたのかどうかはちょっと謎。
特にNirvanaの「come as you are」はリリックは内容にぴったりだけど曲調が浮いてる気がしました。
エンディングのhole「celebrity skin」は良かったですよね。
他にもgarbage、R.E.M、no doubtと90年代を象徴するグランジを中心に使用していてサントラは欲しくなるくらい名曲ぞろいですよ。

ということで、地球を救う最後の切り札としてニック・フューリーが温存していた最強のカード、「キャプテン・マーベル」。
あの勢いでサノスをぶっ倒してしまうのでしょうか?
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