B5版

スポットライト 世紀のスクープのB5版のレビュー・感想・評価

4.0
折に触れて何度も見てしまう映画。

ドキュメンタリーの様に派手さがなく演出らしい演出もないが、淡々とことが仕上がっていく過程にのめり込んでいく。
脚本賞作品賞は納得。

チームが追う側でいたようで、後を辿ると追われる側だった、という一連の結末もただの告発映画と一線を画してる。
情報化の進んだこの社会ではあらゆる功罪が巷に溢れそしてまた流れていく。
目にした傍からトピックは他人事となる。
この作品は、倒れた他人を横目に足早に過ぎ去ることが常のような現代社会で、
無関心であることが罪ならばもはや脛の傷のない人間などいない、という示唆でもあると思う。
キツい内容の話だが、世の中の出来事に対して当事者でありたいと思うとこの映画を思い出す。
目を逸らし、被害者が再生産され続けてる現実が見えなくならないように。
B5版

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