日尭太郎

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密の日尭太郎のレビュー・感想・評価

4.1
ファンタスティックビースト3作目。
ハリーポッターシリーズのファンというわけではないが、何となく見続けているので何となく続編も見て満足する程度の立ち位置で、期待通りのものを期待通りに出してくれるという意味で今回も全くそれを裏切らずに楽しませてくれた。

恥ずかしい事に前作のストーリーなんて主要なところ以外はまるごと忘れていて、今回にしたって「ジュード・ロウとマッツ・ミケルセンが顔見合わせながらバチバチにやり合うんだって♥」みたいな動機で見に行っちゃってるけど、本当に「バチバチだ♥」ってなったから今回も1800円払った価値は十分あった。

もう兎にも角にもマッツ・ミケルセンで、もともとグリンデルバルドを演じていたジョニー・デップが降板させられちゃった代わりとして出てきたグリンデルバルドだけども、これがまた違和感どころかジョニー・デップとは違う色気があってたまらない。
そもそも魔法界をテーマにしているので、顔がえらい変わっても「魔法でイメチェンしたのね」でスルーできるし、マッツの魅力って動作一つ一つにおける妖艶さにあると思われるけど、それが冒頭のこれまたイイ男のジュード・ロウのダンブルドアの顔合わせとの相乗効果で高まって凄い事になる。

という感じでマッツばっかりの話だったが、今作で地味にアップデートとして良かったのが魔法バトルで、みんなバンバン撃ちまくり、ここまで来るともうガンアクションというか、ちょっとガン・カタまで入ってるような魔法アクション、これはどんどん過激にしていって欲しい。魔法使いが撃って消えて現れてモノを飛ばしてまた撃ってって映像体験として美味しすぎた。

ストーリー何か色々あってジェイゴブとか良かったね、という感じで良かったね、みたいな気分。
悲しい事に4が公開される頃にはまた色々と忘れてるんだろうが、今作でもそうだったように、それでもストーリーはだいたい理解できるんだろうと思う。これは地味に脚本家の力の大きさを感じる。
日尭太郎

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