MoviePANDA

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

3.0
『 - Since 1997 - 』

放送前から興味を持って放送を視聴。第1話で心を掴まれ、続く第2話の爆弾マッサージチェアで完全に虜になった。HEROの第1シーズンもかなりの名作ドラマだと思うけど、踊る大捜査線の全話全ての傑作ぶりは、まさに“神ってる”と思う。

その踊るが終わる…

最初にそれを聞いた時、寂しさよりも必然を感じた。新たなドラマシリーズのつもりで製作されたというMOVIE3。好きだからこそ感じたイタさ。“その先”を感じさせるエンディングではあったけど、これ以上は望めないと感じさせるものでもあった。

そして、FINAL。リアルを以て警察を描くはずの踊るが完全に進む道を見失った感のあるオープニング。あの設定はリアルと正反対。すみれさんとのあの掛け合いは、これが若き日のふたりなら、黄色い声が飛びそうなものだけど… ただ、その後のタイトルバックは文句無しにシリーズ最高の出来映えだと思う。踊る好きの上司、妻と3人で劇場で観たのだが3人で泣いた。

前3作はそれぞれ3日間で事件が同時多発し、そこからひとつの事件へ集約される展開だった。ただ、MOVIE3ではその設定が全く活きていなかった。それもあってか、今作ではその呪縛を解き放ちひとつの事件を絞って描く。そして、明かされていく驚きの真実。これが思いの外、重い… 今までの踊るの中でもダントツで。なんだけど… その重さのかけ方が後付け感感じまくりで、なんとも(ノ_・。)正直やるならもっと、徹底的に重くしても良かったんじゃないかとは思う。だけど、それをこのファイナルでやってしまったばかりに、踊るらしさを見せなければいけないという宿命と、この話の落とし処をどうするかが脚本の中で混迷の極み。結果、意外な人物が実は…という“転”までは悪くないのに、ほぼ後半部全てをかけた“結”部がもう残念すぎる!

MOVIE3で最もストレスであったあの人が、湾岸署で指揮を執る展開は原点回帰と言える。なのにそこからの犯人へ迫る方法、本来痺れる指示を台無しにしたセリフ、そして最後の… あれはいくらなんでもヒドすぎるだろ~(。・`з・)ノ映像含め…

弁護士に凄んだ室井
モニターを外し、目の前の女性を助けた青島
伝説のストーカー会議
足を使った和久さんとの名コンビ
雨の中、薬莢を探した湾岸署員
シビれた確保命令
繰り返し現場に流れた血
Moonlightの高鳴り

だから、こんな終わりでも、
でもやっぱり踊るが好きなんです。
彼らの信念、青島の真っ直ぐさに胸が熱くなるから。

だから、彼の最後の姿には、
“あの”映画と同じ副題の「新たなる希望」というものを熱く感じてしまうボクなのでした(*・ω・*)

というわけで、生粋の踊るファンのボクとしてはスコア3.0をやはり下回らないひいき感っ!なので、このレビューもあまり参考にしないでくださいね(ヾノ・ω・`)
MoviePANDA

MoviePANDA