torakoa

オペレーション・ワルキューレのtorakoaのレビュー・感想・評価

2.5
テレビ映画だった。ドイツ制作ならどう描かれるのか気になって借りたのだが、んー。国内向けに作られたドラマゆえ視聴者は史実として展開をあらかた知ってて見ることを踏まえてざっくりめなのはいいとして、それにしてはちょっとどうかなーと思うところもある。

一切ネタバレが嫌な人は以下読まないほうがいいと思う。



確実とは言えないものを主張しすぎるのがいたたまれなくて中断してしまった。そう推察できそうなものを遠目に見たというだけなのに。あと怪しまれるような行動多かったり見切り発車すぎるように思えたり。これだと主人公のせいで多くの仲間が死に追いやられたみたいに思えて、見てるのが辛くなってくる。何故失敗したかにフォーカスしたと思えば、まあ。勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし、というフレーズが浮かんだ。彼らはその時の最善を尽くそうとしたはずだが。

こう思え的な押し付けがないところはよかったかも。ドイツのため家族のためと言う主人公に、自分の名誉のためでしょ、と妻が言い放つとこ。妻に何も話さない夫への苛立ち紛れの言だが、見方は一つではなく英雄のようには描きたくないといった表現になってる気がした。祭りあげようとはしてないだけで貶める意図は感じなかったし。
主人公と副官以外は誰が誰なのか、ここはどこなのかがわかりづらかったが、それで困るようなものでもなかったと思う。おかげで群像劇的な面白みは全くと言っていいほどなかったけど。

困ったのは視聴中に音声切替ができない仕様。字幕版と吹替版はメニューからしか切り替えられないタイプだった。

嫁がたまにほんのりデミ・ムーア似。チラッと出てくる長男が美少年。

視聴後Wiki「7月20日事件」読んでたら彼らの処刑された中庭跡地にあるというブロンズ像が……設置しようとした思いはともかく、晒し者みたいでいたたまれない。
torakoa

torakoa