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『鳥の道を越えて』に投稿された感想・評価

Aki43
3.7
前回見逃していたのでスクリーンで拝見

世界は不思議で包まれている

これだからドキュメンタリー作品はやめられない
良質で濃厚な91分でした

監督、次回作
楽しみにしてます
2014年キネマ旬報ベストテンで文化映画部門で1位になったドキュメンタリー映画。渡り鳥と人間の関係に迫る、なかなかに渋い作品。

鳥のカスミ網猟って、飛んでる鳥を根こそぎ捕ってしまう極悪な方法と思ってた。だから禁止されたんだと。でも全然違ってました。網の高さは2mくらいで、おとり鳥の鳴き声で地面近くに誘って網にかける手法なのでした。だから根こそぎ感は皆無。むしろ人間の英知のカタマリのような猟法なんですね。

昔に比べて渡り鳥の数が激減しているのは事実だそうで、その原因はカスミ網猟とされてきたんだとか。そして、戦後になってGHQに禁止された。他の自然破壊と同様に、そんな単純な話ではないんですよね。カスミ網猟はスケープゴートにされた訳だ。

そして禁止からたったの数十年で、この伝統の猟法を知る者はほとんどいなくなってるという。盛んだった岐阜県でもタブーのようになっている事もあり、消えゆく文化になっていると。
そういう意味で、本作は記録映画として非常に貴重な作品なんですね。1位の受賞にも納得。
Jimmy
4.5
「キネ旬ベストワン上映会&表彰式」@文京シビックホールで鑑賞。
2014年キネ旬・文化映画ベストワンとして上映されたこの映画、実に丹念に創られた真摯に現実を見つめる眼が素晴らしい作品だった。

タイトルを意識してか「梢にとまる鳥」から始まるこの映画は、祖父の「あの山の向こうに鳥の道があった」という一言の意味を追うドキュメンタリー映画。

鳥屋場(トヤバ)という「鳥を網で捕獲する場所」で、戦後禁止されるまでは行われていた「カスミ網漁」なる漁は初めて知ったが、ここからカスミ網漁を探る旅が始まる。

現在は調査のみで実施されているカスミ網の現場を撮影したかと思えば、鳥屋場探しに福井県での取材風景、はたまた北海道での野鳥の飛行方法を取材撮影、カスミ漁を出稼ぎで行っていたという岐阜県への取材風景、禁止されたカスミ漁とは異なる(禁止されていない)坂漁といわれる小さめの網棒を投げて鳥を捕獲する現場撮影などなど、物凄く積極的に「物事を突き詰める監督の姿勢」に感服した。

素晴らしい映画である。

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