留学先でちょうど社会学を勉強している近頃の日曜日、たまたまこの作品を友達と観た。
人が属するコミュニティとか、それに付随してつきまとう"私たち"と"他者"の境界と優劣的な関係性。
"私たち"と違う"他者"に出会った時、そこに生まれるのは排除なのか理解なのか…調和なのか適合なのか…
母親の死をキッカケに、完全なアウトサイダー(マイノリティ)として"世の中"に足を踏み入れることとなったある一家の物語。
彼らの 彼らとしての揺れるアイデンティティが、この"グローバル社会"でユーモラスに描かれながらも、じわじわと私たちにその思慮深い現実を突きつけてくるような
それにしても、アウトサイダー(マイノリティ)として異色な空気を放つ(もしくは放つことを強要*されている)彼らの衣装や外見、ポリシーなどが独特だったり、観る者の目を楽しませてくれたりして面白い。
難しい展開や感情描写はこれといってそんなにないので、
家族の絆映画として観ても充分にサクッと楽しめる作品だと思います。