きんぽうげ

アリスのままでのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

アリスのままで(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

若年性アルツハイマー、しかも遺伝するという怖ろしい病に罹ってしまった言語学者の女性の物語。優しい夫、それぞれが行く道に信念を持ったしっかりした3人の子供たち。自分との葛藤、医者とのやりとり、家族との拘り、ラストの「愛」という言葉に反応を示した救い。姉の夫婦の不妊には遺伝という足枷を用い、妹には自由を束縛させ、拒否されるという予測を裏切り、移り気な息子の相手には、対応の変化を認知させ、運命というのか、なるべくしてならざるを得なくなるに至るまでの懸命の努力を描く。学会での発表の場面、失禁を思わずしてしまうところ、自殺を目論見たが覆られたところなど印象深いシーンが多い。ジュリアンームーアという役者に拍手を送りたい。
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