ドラキュラvsヴァン・ヘルシングの作品情報・感想・評価

「ドラキュラvsヴァン・ヘルシング」に投稿された感想・評価

ふき

ふきの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ブラム・ストーカー氏原作の『吸血鬼ドラキュラ』をベースに大きなアレンジを加えた作品。

日本の配給会社がつけた邦題とパッケージは大嘘で、主役格に据えられているのは病に冒されたアーサー・ホルムウッドだ。愛するルーシーのために病を治せる「魔術師」を呼んだはいいが、結果的にドラキュラをイギリスに呼び寄せ、ジョナサンとルーシーを死なせてしまい、ケリを付けるべくヴァン・ヘルシングたちと共にドラキュラと戦う。今までにないアレンジで、キャラクターを大幅に削減したお話の語り口も効率がよく、退屈せずに最後まで見られた。
この手の低予算映画では珍しく、シャープな脚本やスマートな編集、広がりのある舞台を感じさせる演出と、ショボさはほとんど見られない。予算をかけずに映画の質を上げられるところで手を抜かない、スタッフの志を感じた。ドラキュラを演じるマーク・ウォーレン氏を始め、キャストの質も申し分ない。

ただ、アーサーとルーシーの関係に注目した分、ドラキュラの魅力が出し切れていなかったり、婚約者を失ったミーナの扱いが小さかったりと、アレンジ故の難点もある。それとは別に、対ドラキュラ戦のガッカリさや、とってつけたようなミーナの結末など、最後の最後で脚本のブラッシュアップが足りていないところも目立った。特に、アーサーにはもう少しいい見せ場を与えてあげてもよかったのでは……。
舞台は中世ヨーロッパ。とあるお金持ちの坊ちゃんが結婚決めた直後に遺伝性の難病であることが判明→父はその病気で死ぬ。医者には相手のためにも結婚を取りやめるよう説得されるも結局結婚。そしたら難病を治してくれるという怪しい宗教と出会う。『とある方の血を輸血したらアナタの病気なおるよ~』って言うもんだから協力したら、ドラキュラが復活!!そう『とある方』とはドラキュラ伯爵だったのでしたという作品。

キャストが妙にインパクトあって良かった。