サラリーマン岡崎

グレイテスト・ショーマンのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.7
ザック・エフロンが原点に戻りつつ、
でも、原点のときとは異なり、
重厚なパフォーマーとして成長した姿が
とても映える映画だった。

彼の出世作といえば、
言わずもがな「ハイスクール・ミュージカル」。
アメリカのキラキラ高校生活を
イケメンな出で立ちだけでなく、
響く歌声と、キレキレのダンスで
全世界を魅了し、
当時学生だった自分もアメリカの高校生になりたいと何回も思ったことか…。

アイドルの頂点と登りつめた彼は、
そこから、「ニューイヤーズ・イブ」「きみがくれた未来」など、
ラブストーリーもやりつつ、
「ペーパーボーイズ」などのサスペンスで
演技派としての道を確立し、
「ネイバーズ」や「ダーティ・グランパ」で見せる振り切った馬鹿役もやる様に。
時々は歌うが、アイドル街道から外れ、
「俳優」へとなった。
(見た目も好青年からいつのまにかゴリマッチョに)。

そして、今回「グレーテスト・ショウマン」で原点であるミュージカルに再帰。
しかし今回は「ハイスクール・ミュージカル」とは異なり、
「俳優」として育んで来た実力が垣間見れる。
だからこそ、他の俳優に比べ、
ザック・エフロンが出るシーンはとても重みがある。
ダンスも昔は軽やかだったが、
言葉ではうまくいえないが「重み」がある。
ってか、やっぱ歌は上手い。

終盤、ヒュー・ジャックマンの役目を
ザック・エフロンに譲るシーンがある。
ヒュー・ジャックマンも俳優をメインにしつつ、時々歌う。
次はその舞台にザック・エフロンが立つ番、
そんなメッセージが込められてる気もした。

歴史を感じるひとりのアイドルが俳優に育ったドキュメンタリーだった。