適当にパニック物でも観ようかな～と思い、なんとなくチョイスした一作。
配給も大手で、劇場公開された作品とのことなので、それなりには迫力のある災害&パニックが観れるかと思ったが…。
いきなり主人公とヒロインの恋愛模様が始まり、そのまま15分経過…っておい！そんなん観たくて借りたワケちゃうんやぞ！
その後ようやくタンカーが崩壊し、話が進み始めたかと思ったらタンカーの中の乗務員はいがみ合い、救急隊員はなかなか話に絡んでこない！早く救助に行けよ！！！
おまけにうざいヒロインが職場に乗り込んで文句ばかり言い始める！おい！ふざけんな！
てめぇは殺人鬼が大暴れするホラー映画に出て首チョンパされてしまえ！(だが上司のオッサンに「帰れ！」と怒られ追い出された挙句帰りに事故ったのは良かった！ざまぁｗ)
そんなこんなで、災害シーンこそあれど、あまり面白くないドラマが続き前半は正直つまんないです。
しかし後半は意外と見どころが増えていった。
特にタンカー内でのドラマは意外にも面白くなっていった。生き残るために協力しあい、リーダーシップを見せる人と共に助かろうと奮闘する乗務員達の姿は観てて清々しい。
一方で出動した救急隊員も小さな船での救出を余儀なくされ、船を探しながら、津波をまるでサーフボードで波に乗るが如く乗り越えたりと、ピンチやアクションの連続で意外にも楽しめる。
その後ようやっとタンカーにたどり着き、救助作戦開始！その後も真実よりビジュアル重視の熱いドラマが展開され、観ていて最後まで楽しめた。
最初からこっちに絞ってドラマを作れよ！
災害シーンはけっこう迫力があるし、内容もベタな割に見どころはあるのだが、前半の長すぎる前フリがいらなすぎる。
もういっそヒロインの絡みと前半のつまらないドラマを短縮して90分ぐらいにまとめたほうが良かったんじゃないのか？
面白くない部分も多いが、見どころはあるし、視聴後の後味は悪くないのでもったいなく感じる。
最も、監督は本作以外にアクションらしいアクション物を撮ってないので単に上手く作れてないだけかもしれんが…。
正直本作の監督やスタッフは「ボルケーノ(1997)」やら「超強台風」やらポール・ジラー監督作やらを観て、パニック映画のドラマ作りに大切なモノやサービス精神というものを学んだ方がいいぞ！
