Rocko

マイ・プレシャス・リストのRockoのレビュー・感想・評価

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)
3.6
~あらすじ~
ハーバード大卒でIQ185という天才ながらコミュニケーション能力に欠けた19歳のキャリー・ピルビーはニューヨークのマンハッタンで暮らしながら、ただ本を読んでばかりの毎日を過ごしていた。
ある日、唯一の話し相手であるセラピストからリストを渡され、記された六つの課題を実行するようにと言われ・・・
『マイ・インターン』のプロデューサー、スザンヌ・ファーウェルが手がけた作品。

~感想~
ティーンエージャーこじらせ女子映画とは知らずに観てしまったけれど、期待値が低かったのもあり割と楽しめました。英語が簡単なので字幕なしのリスニング学習に最適。

主人公のベル・パウリ―は若いのに(現在29才)老け顔チックで飾らないキャラが見てて飽きません。
マンハッタンの暮らしも憧れのニューヨークという描き方ではなく、狭いアパートでお隣さんとのやり取りなどリアルな窮屈さも感じられ、一歩外に出ると都会的で自然体のニューヨークに温もりを感じるような舞台設定でした。
自分の意に沿わないことはせず、人に強制されることは頑なに否定するところがコミュニケーションが上手く行かない要因になっている主人公キャリー。
状況によってキャリーに共感出来るところと出来ないところがあり、一般的には共感できない部分であろう金魚のくだりで店員と言い合うシーンなんかはコメディとして上手く表現されていました。
人に流されずブレない性格というのは長所でもあり、教授にある事をお願いされるシーンでは女性を従属的な存在としたがる男性への抵抗としてプラスに働いていたと思います。

映画の尺でリストをこなすキャラが感情豊かに変化する成長を描くのは多少無理があるとは思うけれど、現実社会でこういう子って割と憎めないんじゃないかな。誰からもよく思われようとする八方美人より人間らしくて好感が持てましたよ。親子愛や恋愛絡みも多少ありガブリエル・バーンとネイサン・レインのベテラン俳優2人がいい味出してましたね。

他のキャストは何かに出てたなぁという人ばかりでモヤモヤ・・・
思い出せなかった主役のベル・パウリーは『メアリーの総て』妹役で、大学教授はドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』の人気キャラ、フック船長でした。ワンス好きとしては鑑賞中に思い出せなかったのが悔しい笑
Rocko

Rocko