Film日記係

スター・ウォーズ/最後のジェダイのFilm日記係のレビュー・感想・評価

4.4
個人的には結構好き!
ep7を見終わった段階でep8の展開を自分の中で色々と予想しながらep8の公開を待ち望んでいたが、その一方で自分の予想を越えてきて欲しいという願望もあったので、大いに満足だった。
恐らくライアン・ジョンソンもいかにスターウォーズファンの予想を裏切るかに1番力を入れたのだと思う。もちろんそのせいで伏線回収が煩雑になってしまっていたのが落ち目には感じるが。
だが、この方向性を吉とするか凶とするかはep9にかかっていると思う。

個々の人物はとても魅力的に描かれていた。特にレイ、カイロ・レン、ルーク、ポー・ダメロンのそれぞれの心の移り変わりは十分理解できたし、上手く掘り下げられていたと思う。一部役割の分からない場面(具体的にはフィンのくだり)があったが、今のところはep9の伏線を兼ねているということで自分の中では解釈している。

またフォースについての新たな捉え方をこの作品では提供しており、その説明の仕方も見せ方も上手かった。

映像面ではこれまでのエピソードの中では1番好き!(ローグワンとは優劣付けがたいが…)
全体的に赤を基調とした色彩のコントラストによって白色のレイと黒色のカイロ・レンの存在が視覚的にも際立っていた。また映像と音声に時間的な緩急を付けたことで、一瞬且つ緊張感のある場面を印象づけることが出来ていたと思う。
静止画にすればあたかも絵画のような美しさのある画が多く、芸術性に富んでいた。

良くない点を挙げるとすれば、笑い要素がとても多く、尚且つタイミングも自然でないものが多かったこと。ユーモアがあって面白いのだが、状況にマッチしていないせいで笑えない場面が多々あった。

面白さ:0.9 脚本:0.8 人物・演技:0.7
映像:1.0 音楽:1.0
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