ねこ無双

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフンのねこ無双のレビュー・感想・評価

3.5
オンリー・ゴッドのメイキングにからめ、監督が支持するアレハンドロ・ホドロフスキー、仲の良いライアン・ゴズリングとの交流、そして「ドライブ」成功によるプレッシャー、オンリー・ゴッド制作の苦悩を描いたドキュメンタリー。カンヌ映画祭で公開後の賛否の評価を監督が知るまでも追っている。
大衆化かアートか。

テロップに出たホドロフスキーの肩書に驚いてしまった。映画監督、タロット占い師、って両並び?なんとほんとにタロット占いもしてくれる。

面白かったのは監督自身がこの映画はドライブほどは成功しないだろうと語り、方向性に悩んでいた事。バイオレンスの要素を非常に重視し、アクションとバイオレンスの表現の違いを語っていたのはよかった。このドキュメンタリーで、より「オンリー・ゴッド」が好きになりました。

このドキュメンタリーを撮っているのは、監督の奥様。これを観ると、監督の映画製作が非常に家族ぐるみである事がわかる。軽い夫婦喧嘩のくだりはいらないけど、おかげで監督のパーソナルな部分までせまれていると思う。