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ソウ6のytのレビュー・感想・評価

ソウ6(2009年製作の映画)
3.6
シリーズ第6作目。今回の監督は、シリーズ10作目となる最新作を現在進行形で手がけていて、これまでシリーズ全作品の編集を担当してきたケヴィン・グルタート。4,5と低迷しかけていシリーズを再び修復し、面白いシリーズへと復帰させた作品と言ってもいいだろう。個人的にシリーズで1,2に続く好きな作品。

[あらすじ]
→残酷な殺人現場でFBI捜査官ストラムの遺体が発見される。そして、その現場の有り様から彼がジグソウの後継者であり、事件は終息したかと思われた。しかし、疑問を抱くエリクソンは独自に捜査しホフマンは徐々に追い詰められていく。一方亡きジグソウの前妻ジルは、残された遺品などから真のジグソウの後継者を知り……。

[レビュー]
・4,5あたりで完全にただのグロ映画と化したか?と思ったら、本作はシリーズの中では割かし面白かった。初作の恐怖感とゲーム感覚で進む展開に、大どんでん返しのラスト。シリーズの中ではあれを越えるものはないけれど、冒頭でこちらも歯を食いしばってしまうようなグロシーンの連発、そこから展開される面白いストーリー。本作はファイナルに近づくこともあり3の伏線など様々な場所で伏線回収もしていたため見応えがあった。

・恒例である死のゲームは、3分の2の支払いを拒否してきた保険屋の男。いつも以上にグロい一方で、いつも以上に心理劇は濃かった。3分の2もあながちキーワードになったり、本作のジャケット写が実は6に見えて6人の人間に見えるのも細かくていいね。ファイナルデッドシリーズとは違う、グロだけでなく物語の良さも出してきている。

・監督のケヴィン・グルタートは、SAWシリーズの最新作を現在制作中。2023年の10月27日に全米公開予定だそう。トビン・ベルがジグソウことジョン・クレイマー役で復帰するらしく、どのような方向の作品になるのか楽しみだ。

👉次作のファイナルに備え一定の伏線とグロさ、面白さを持続しつつ次にバトンを繋いだ良作。ファイナルにも期待。
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