ねこ無双

シグナルのねこ無双のレビュー・感想・評価

シグナル(2014年製作の映画)
3.8
後半展開が様変わり。

彼女の引っ越し手伝いのため車旅する3人組。
そこからストーリーは始まります。
3人パートや(ロードムービー)、カップルでのパート(ラブストーリー)がとても美しく情感的に描かれていて青春映画を観てるかのよう。
地面に二人倒れ、視線を交わすシーンや二人の回想シーン、3人での車でのロードムービーシーンは景色の撮り方も美しくて、ちょっとせつない情景です。
とりわけオリヴィア・クックが美しい。

旅の途中、彼らのPCを通じてノーマッドという何者かが接触してきます。
彼らはこのノーマッドってハッカーの謎を追うのに以前から夢中なんですね。
接触してきたIPアドレスからノーマッズの家を突き止め、その廃屋へ辿り着いてから物語が転調します。
終盤の突き抜けた映像表現には驚かされます。

私は施設内の話よりも外での物語の方に惹かれました。ロードムービーに、SFスリラーが合わさるミスマッチ感。
ちょっと要素詰め込みすぎな感はあるけど、不思議な味わいのある映画です。

この主演さんは『ゼット・ブル』『ヘル・フィールド』のブレイトンくん。
リン・シェイがまたまたおかしげなおばさま役で登場。エラーしちゃうのおもしろかったですよ。