もものけ

プレデター2のもものけのネタバレレビュー・内容・結末

プレデター2(1990年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、個人的評価で傑作だった映画です。
定期的に鑑賞しております👍

"ヤツは暑い時期やってくる"
シェイファー少佐が生き残った事件で、証言するゲリラの女性兵士アンナ。
そして1997年ロサンゼルス、武装化する麻薬組織と戦争になる警察との戦いの最中、スコーピオンと呼ばれる麻薬組織のアジトで激しい銃撃戦となり、命令を無視して突入したマイク・ハリガン警部補は、麻薬組織が吊るされた異様な死体を発見する。
それはあの事件を彷彿させるかのような光景だった…。


感想。
やってきました最新作!!
かつて続編がここまで面白かったのはあったでしょうか?
アーノルド・シュワルツェネッガーではないので、評価はかなり割れますが、個人的には"プレデター"が主役なので待望のシリーズ最新作でありました!!

冒頭から爆破でパトカーを一回転させるなど、激しい銃撃戦を展開させたアクションで、面白くないわけない演出!!
近未来の警察が圧倒されるほどの武装化されたギャングや麻薬組織、温暖化なのか熱帯と化す都市部など、見事に予言したかのような設定。
麻薬組織のキャラクターも個性的な役者を惜しみなく殺し、ワクワクさせてくれます。

シリーズ2作目としても衰えることのない、キャスティングの素晴らしさは健在で、警察官達の魅力溢れるキャラクターが立っており、充分楽しめます!
後に出てくる軍の情報部達も素晴らしいキャスティングで、色を付けてくれます!
特殊部隊員という最強兵士とはトーンダウンした警察官が、エイリアンと戦う設定とはいえ、市街地を活かしたアイデアもよく作っていて楽しいです。
遭遇、捜査、戦いというパートで、サスペンスとして作られている斬新さもSFとしては新しい試みです。

とはいえマンネリ化しないように、新しいアイデアを取り込んで失敗する作品ばかりの中では、前作の良さを完璧に引き継ぐ、同じ監督作品かと思えるほどの続編として、中実に構成された演出は素晴らしいです。
"プレデター"もトレードマークとなった光学迷彩をメインに、新型の武器を追加していますが、デザインは守りながらマンネリ化を減らす試みには脱帽。
音楽もアラン・シルヴェストリが引き続き、皮を剥がされた死体を特殊メイクで前作に引き続きグロ描写でホラー映画並み、映像までも同じ質感で、最初から企画されていたように作品の魅力を損なわない製作者の意気込みに感服。
アクション要素は低くなっても、捜査のサスペンスを上手く利用して科学的アプローチで、謎の生命体への恐怖。
CGない時代の身体を張ったスタントなども迫力あります。
このままシリーズ化して欲しい最高峰の作品となりました。

近未来感を出すための、レーザーサイトを取り付けクロームメッキでギラギラさせた小火器の遊び心満載さが素敵です。
強力な銃火器満載の前作とは違ったアプローチなのも良いですね。

グリーンベレーのスキルもなく、高所恐怖症なハリガンが、"プレデター"の武器を利用してなんとか勝利する演出など、無理のない展開です。

いよいよ登場する"プレデター"の宇宙船から、トロフィーコレクションにある"エイリアン"との遭遇を匂わせるワクワクするシーンは、ついに「エイリアンvsプレデター」という異種族戦闘を描いた作品にまで発展します!!
まさかのタイプが違った様々な"プレデター"が多数登場する胸アツ展開には鳥肌が立ちます!!

設定を中実に守りきって、アイデアで発展もさせたスティーブン・ホプキンス監督へ、5点を付けさせていただきましたが、10点評価でないと評価できないSF・アクション屈指の続編傑作でした!!

「心配するな、チャンスはまたあるさ…」
もものけ

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