きよぼん

ゴーイング・クリア: サイエントロジーと信仰という監禁のきよぼんのレビュー・感想・評価

3.4
トム・クルーズとニコールキッドマンというカップルが大好きで、いまだに仲直りして欲しい、共演して欲しい、とかトンデモ妄想してる自分には泣ける映画。

サイエントロジーにはまっていくトムをみかねたニコールが、脱退を勧めていたとか泣ける。ニコールいい女!そしてトムを広告塔として使いたい団体が離婚するように仕向けていたとか戦慄。

もちろんこの映画の内容を全て信じればの話だけど。

L.ロン ハバードという元SF作家が始めた団体。ハバードの死後、新しい代表が就任したあたりから、洗脳、恐怖支配、情報断絶というカルトお決まりの手法を使って組織は拡大していく。

カルト的手法を使う才能を持った人材と、それを生かせる団体という「不幸な出会い」があったのだ。

一般常識からかけ離れた危険な組織って、それこそ戦争状態でもなければ、出てこないような意識がある。でも実はオウム真理教の例もあるように、畑と水があれば、人とそれを思う存分生かせる環境があれば種はいくらでも育つ。その種がトンデモない植物に育ったときのためにも観ておきたい映画。

そういった団体に呑み込まれないようにするには、やっぱり情報を表と裏からみるしかないんでしょうねえ。35年たってやっと脱退した元信者の方も「反対意見は不快になるからみないようにしてた」って、だったらそうなるようね。自分もふくめてだけど、Twitterで自分と違う意見は全く興味がない、観ないという人も多い。そういう極端な態度って次のカルトを育ててるのかも。
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