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LION ライオン 25年目のただいまの10000lyfhのレビュー・感想・評価

3.0
インドに生まれ幼少期に迷子になり、オーストラリア人夫妻の養子となった青年の、実話に基づく半生記と、オンラインからオフラインでの故郷/家族探しの旅。前半(幼少期)と後半(成人後)で実質的に別の中編映画で、全体を 2時間に詰めこんだ結果、描きこみ不足な感。前半ではインドの田舎と都市の貧困層の生活が描かれる。回送列車でコルコタに着いてからは、脚色もありそうで、子供が行方不明になる様々な状況を示唆。現地事情を知らないと何が起こっているのか分かりにくい部分もあるが、あえて明瞭に説明されないことで、印象が強まる。途上国貧困層と先進国ミドルクラスの対比、知っていても、改めて明示的にプレゼンされると衝撃は大きい(本作の狙いの一つだろう)。後半は家族ドラマがメインで、国際的な養子縁組の光と影のコントラストを客観的に描く。以降、普通に展開し感動的なラスト。個人的に好みの映画とは言い難いが、製作者たちの、行方不明になる子供の問題を改善したいという思い、支持する
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