【腐った世を生きる“変人共”】
露呈する高度資本主義の歪み。
何らの“生産行為”も行わず、四六時中部屋に閉じ込もり 只々金を転がすのみの連中がジャブジャブに潤う不健全な社会体系。
複眼が気付かぬ真相を見抜く“隻眼”。社会が無思考/盲目/拝金に堕落した汚きものである事を認識済みの“潔癖”。この腐りきった世界で -腐りきった事が常態化したが為に皆が微塵も疑問に思わぬ世で- 疑問視し異を唱える少数派は差し詰め“情緒不安の変人”と映るか。
だが、おかしいのは本当に彼等なのか。本当の変人とは『複眼を備えながら何も見えぬ連中』の事だろう。
《劇場観賞》